あなたもこんなことはありませんか？
久しぶりの休日に子供たちを連れて映画を見に行ったのはい
いけれど一番のクライマックスにおしっこが我慢できなくて
席を離れざるをえなかった。
その後も一回おしっこに行ったのだけれど隣の席の方や後ろ
の席の方に迷惑をかけてしまい奥さんに恥ずかしいやら気ま
ずい思いをさせてしまった。
GWやお盆休みの帰省は毎回車で移動しているのだけれどお
しっこが近く毎回必ずといっていいほどSA(サービスエリア)
迄おしっこを我慢するのが大変。
特に高速道路の渋滞にはまってしまったときはもう我慢が出
来なくてこの世の終わりのようにさえ感じてしまった。
あと忘れてはならないのが仕事のプレッシャーによるおしっ
この近さです。
これからお客様のところに訪問しなければならない、と思っ
た時や会議の前とかですね。
これが楽しいお客様や比較的リラックスした打ち合わせだと
わかっている場合はそうでもなく変な緊張もありませんが、
厳しいお客様や会議で何か大事な発表をしなくてはならない
時などはたまりません。
このような経験はありませんか？
おしっこが出にくい、いわゆる頻尿ってそもそも何？
少し溜まっただけでもトイレに行きたくなるのが頻尿
何回もトイレに行くことを頻尿といいます。昼間の頻尿に
は「何回以上」といった決まった定義は無いようです。
一般には１日８～10回といわれていますが、その人が
「近いな」と感じたら頻尿と判断されることが多いようです。
頻尿の原因は、主に排尿障害によるものと、尿量が多くなる
多尿によるものに大別されます。
例えば、膀胱が勝手に収縮する「過活動膀胱」などで尿を溜
める力が弱まると、膀胱内に尿が少し溜まっただけでもトイ
レに行きたくなります。
また、前立腺肥大症に伴う尿排出障害などによって残尿が多
い場合もトイレが近くなります。
糖尿病による水分の摂り過ぎも一因になります。
糖尿病の場合には、症状として多尿になることが知られてい
ます。水分をたくさん摂れば結果的に尿量が増えるので頻尿
になりやすいそうです。
また利尿剤の投与による多尿というものもあります。治療の
一環として投与する利尿剤には、尿をたくさん出させる作用
があるので頻尿をきたすようになります。
夜間の尿量が１日の33％以上なら夜間多尿といわれます。
昼間の頻尿に回数の決まりがないのに対し、夜間頻尿の定義
は「夜間就寝中に１回以上排尿のために起きる」と医学界で
は定められているようです。
夜間頻尿を起こす原因には、排尿障害ばかりでなく逆に夜間
多尿や睡眠障害などがあります。
夜間多尿は昼間の尿量に対して夜間の尿量が大変に多い状態
を指します。
具体的には、夜間の尿量が１日の尿量の33％以上ある場合で
す。ですから、おおよそ１日の尿量の三分の一以上夜間のお
しっこの量があれば夜間多尿といえます。
さまざまな睡眠障害で起こることもあります。
具体的には夜間多尿の原因には、腎機能や心機能の低下、高
血圧、睡眠時無呼吸症候群、水分の摂り過ぎなどが挙げられ
ます。
また、膀胱に異常がなくても、特別に尿量が多くなくても、
夜間頻尿と診断されることもあるようです。眠れないので、
起きるたびに何回もトイレに行ったり・・・。
つまり、睡眠障害のために夜間多尿になるということです。
しかしこの場合、本来は頻尿ではないので何が何でも頻尿だ
と自分で決めつけないようにする必要がありますね。
どうやったら頻尿から解放される？
おしっこを我慢する膀胱訓練は有効
■効果の高い骨盤底筋の訓練
尿道の括約筋が弱くなることで起こる腹圧性尿失禁の治療に
は、理学療法か手術療法が有効です。残念ながら現在のとこ
ろ、効果の高い薬物治療はありません。
理学療法は緩んだ筋肉の鍛錬を狙いとしており、骨盤の底に
ハンモック状に張っている筋肉群（骨盤底筋群）を締める「
骨盤底筋訓練」が中心です。具体的には、肛門を締める運動
を１日に30回～50回程度行います。
排尿時に尿を止める練習も同じような効果をもたらします。
これはおしっこの時に２～３回くらい「意識的に止める」と
いうことです。そのような体操を続けることで尿道の括約筋
を強めたり、うまく収縮させたりすることにより腹圧性尿失
禁の改善を図ることができます。
■電気刺激による療法
先ほどの骨盤底筋訓練は、軽度から中程度の腹圧性尿失禁で
あれば、６～７割の方に改善効果が得られるとされています。
ただ、ひどい症状については残念ながら十分な効果は認めら
れないようです。
骨盤底筋訓練以外では、一種の電気刺激として「干渉低周
波治療」という保険適用の治療法があります。
これは低周波による電気刺激を皮膚から骨盤の底の筋肉に当
てることにより骨盤の筋肉や尿道括約筋などを強める治療法
です。
週に２、３回の割合で気長に続けますが、必ずしも即効性の
ある目覚しい効果が得られるわけではないようです。
尿失禁の予防法
■日常生活に注意を払う
過活動膀胱（急に我慢できないような尿意が起きる）は冷た
いものに触ったり、寒いところに行ったりすることで引き起
こされることがあります。
ですから、症状を和らげるために、なるべく暖かい環境下で
過ごすといった日常生活上の注意も効果があります。
切迫性尿失禁（いわゆる尿もれ）の場合には、おしっこがし
たいと思ったときには間に合わないので、
早めにトイレに行くとか、外出時にあらかじめトイレの場所
を確認しておくといったことを習慣付けておくとよいでしょ
う。
例えば、「テレビを見ているときにもよおしたら、終わりま
で付き合わず、その場でトイレに行く」といったようなこと
です。
■トイレ環境の整備にも目を向けてみよう
お年寄りの場合に多く見られますが、夜間の備えとしてトイ
レに近い部屋で休んだり、ポータブルトイレや採尿器を使っ
たりするといったトイレ環境の整備も尿失禁症状のコントロ
ールや予防に役立ちます。
これらは何も年を取ってからの備えだと思わず早めに自主的
にやってみることも大切なことではないでしょうか？
最後は多分 これしかないと思います。試してみてください！
